人生をおろそかにしない生き方-1/2

 

不登校生徒も100パーセント自分で進路を決められる

人生をおろそかにしない生き方-1/2

不登校の子どもたちは決まって「楽しくないことはしたくない」と言います。

「高橋先生は、いいよな。やりたいことをやって」と簡単に言います。

「僕は、自分のやりたい仕事をしているけれど、苦しいこともあるよ。

でも、人生における使命という、

太いパイプのようなものがあるから続けていけるんだ」と私は反論します。

すると、「そんなの、無駄じゃん」と子どもたちは言います。

彼らにとって意義のある生活とは、好きなときに趣味(ゲーム)に興じる生活なのです。

「趣味は、人生のなかの本流ではない。

趣味にだけ生きると人生をおろそかにするよ。

きみのお父さんやお母さんは、きみを育てるためにどういうことをしてきた?」と私が聞くと、

「バカみたいに仕事ばっかりやってた」と彼らは言います。

彼らは、父親に向かって、「そんなに仕事が大変なら辞めればいいじゃん」と平気で言います。

彼らは生まれてからの短い年月に、自分が、どれほど周りの人の世話になってきたか、

自覚できず、心の葛藤も体験せず、葛藤するくらいならやめる、

という日々を送っているからです。

登校拒否文化医学研究所代表　高橋良臣　(灯台１０月号より)

 

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