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□■逆説思考 脱常識のすすめ■□

◆頭の悪い科学者が成功する?

頭の中に常識というクモの巣がはり、

まぶたの上を常識という鱗がおおっているために、

つかまえづらく、見えにくくなっている真理がある。

常識を裏がえし、常識の逆をつくことによって、

そんな真理をえぐり出し、目に見えるものにしようとする脱常識の思考

それを逆説思考と呼ぶ。

「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で知られる偉大な地球物理学者・寺田寅彦は、

そんな逆説思考の達人であった。

たとえば彼はこんなことを言って、われわれの意表をつく。

「科学者は頭が悪くなくてはならない」科学者たるもの、

常人より頭脳優秀でなければなるまいし、実際その通りなのに、なぜ?

いわく、科学的研究の出発点は、

一見わかりきったような何でもない平凡な常識的事実に「いったいなぜなんだろう?」と疑問を感じるところにあり、

ぞんな疑問をいだくには、少なくともすっきり常識が飲みこめない程度には、

頭が悪くなければならないからだ。

多少は科学をかじったことのある人なら、だれでも知っているように、

現実の科学的研究は仮説と実験の、いつ果てるとも知れない積み木崩しの繰り返しである。

したがって、ひょっとすると一生涯さしたる成果も得られないどころか、

失敗ばかりで終わるかもしれない、そんな仕事に人生をかけられるには、

やはり相当に頭が悪くなければならない。

また、頭のいい人は目前がよく利くから、前途の多難を察知すると、さっさど撤退してしまう。

その点、頭の悪い人は見通しが利かない分、どんどん前進して困難に遭遇する結果になる。

たとえば、頭のいい人なら見込みがないと見切りをつけそうな研究に、

頭の悪い科学者は通進し、結局うんうん唸ることになる。

けれども、寺田によると、ようやくこれは見込みがないと悟るころになると、

その科学者は「たいてい何かしらダメでない他のものの糸口を取り上げている」らしい。

つまりはそれが新発見や新理論の始まりである。


◆劣等性だったアインシュタイン

科学の歴史は「錯覚と失策の歴史」と寺田が言うように、

画期的な発見や発明のかなり多くは、実際、とんでもない失敗や勘違いや脱線が発端になっている。

ノーベル賞を受賞した島津製作所の田中耕一氏が、

配合物質を取り違えたために受賞対象となった脱離イオン化法を考案したというのは有名だが、

歴史をさかのぼれば、フレミングによるペニシリンの発見、レントゲンによるX線の発見、

ノーベルによるダイナマイトの発明、ビッグバン理論の決定的証拠となったウィルソンらによる宇宙背景放射の発見、

身近なところではポリエチレンやポストイットやバイアグラ(これはあまり身近ではないかも)の発明など、

この種の事例はほとんど枚挙にいとまがない。

こうして科学とテクノロジーの世界は、文字通り「失敗こそ成功のもと」という逆説的真理の世界だが、

寺田はさらに、成功に不可欠な失敗をおかすためには「頭が悪くなくてはならない」と、

逆説のダメ押しをしているわけである。

ここで一言お断り。田中氏をはじめ、上述の関係者のことを「頭が悪い」と言っているのは私ではなく、

あくまで寺田寅彦なので、苦情はそちらへお願いします。

さて、科学の天才と言えば、アインシュタイン。

彼の脳みそは死後も研究用に保存されているが、調べてみると、

頭頂葉という部位にかなりの障害が見られる。

京都大学霊長類研究所の正高信男教授によると、これは言語活動に重要な役割をはたす部位で、

よく知られているように、アインシュタインがさっぱり学校の成績が振るわなかったのはこの損傷のせいらしい。

ところがよくしたもので、そうした障害があると、

それを補償するように視覚イメージの操作能力が著しく発達するそうで、

その結果として彼は、だれも想像だにしなかった独創的な宇宙イメージを獲得し、相対性理論を創造したのだという。

障害にもかかわらず天才になったというのではなく、障害があったからこそ天才になれたという、

まことに魅力的な逆説理論である。

正高氏によれば、「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチ、発明王エジソン、

ミッキー・マウスの生みの親ウォルト・ディズニー、

童話作家アンデルセンといった天才たちにも、類似の事実を指摘できるという。

ちなみに「車椅子の物理学者」、宇宙論の天才ホーキング博士も、その親友によれば、

筋萎縮性側索硬化症という治癒不能な難病にかかってから天才ぶりを発揮しはじめたらしい。


◆文化で生存力の低さ補う人類

テレビで、「サヴァン症候群」とよばれる人々を特集したドイツの番組を3晩連続で見た。

サヴァンとはフランス語の「賢人」、サヴァン症候群とは「知的障害をともなう自閉症で、

ごく特殊な分野できわめて天才的な能力を発揮する人々」のことである。

画面に現れたのは、いずれ劣らぬ驚異的な才能の持ち主たち。

映画『レイン・マン』のモデルになった何千冊もの本を完全に暗記している男性、

何百桁もの計算が瞬時にできる男性、

ある日いきなりジャズ・ピアノをプロ・レベルで弾きはじめた少年、

数十分ローマの上空をヘリコプターで飛んだだけで寸分たがわず街の全景観を描くことができる少年……。

聞けば、みな左脳と右脳をつなぐ脳梁という部位に重大な障害があり、

過去の偉大な天才たちも脳に類似の障害があった可能性が高いというから驚きだ。

脳科学が描き出す世界は、想像を絶する逆説的事実に満ちている。

こうしてみると、天才は遺伝のさいの、優秀なDNAの組み合わせではなく、

むしろDNAの複写ミスから生まれるものらしい。

だがよく考えると、人類そのものが創造主の失敗作みたいなものだ。

というのも、人類は何の因果か、

生物界で図抜けて生存力の低い身体をもって生まれるよう設計されているからである。

だがそれを補償するように、人類は言葉と理性を生み、それで文化を育んで地球に君臨することになったのだ。

ここはひとつ、この失敗の逆説に感謝しようではないか。

そして、人間の持つ限りない可能性を信じようではないか。

金城学院大学教授 森下伸也 (聖教新聞より)


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